50代での転職に成功 – 諦めなくて良かった私の経験談

転職を決意したきっかけ

52歳のとき、私は人生で最も大きな決断の一つを下しました。20年以上勤めた電機メーカーを退職し、全く異なる業界への転職にチャレンジすることを決めたのです。

きっかけは会社の大規模な組織再編でした。私の部署は縮小され、これまで築いてきたキャリアパスが突然閉ざされたように感じました。「このまま定年まで残り10年を過ごすのか」という問いが頭から離れなくなりました。

家族に相談すると、妻は最初こそ不安そうでしたが、「あなたがイキイキしていた頃の顔を最近見ていない」と言ってくれました。その言葉が私の背中を押してくれたのです。

年齢の壁にぶつかる

しかし、いざ転職活動を始めてみると、厳しい現実にぶつかりました。履歴書を10社以上送っても、面接にたどり着けたのはわずか2社。そのうち1社からは「あなたの経験は素晴らしいが、社内の年齢構成を考えると…」と婉曲的に断られました。

転職エージェントに登録しても、紹介される求人は限られていました。「50代での転職は厳しい」という言葉を何度も聞き、一時は諦めかけたこともあります。

転機となったサポートとの出会い

そんな中、知人の紹介で「ライフ・シフトラボ転職コース」というサービスを知りました。40代・50代に特化した転職支援で、年齢を強みに変えるアプローチが特徴とのこと。半信半疑ながらも申し込みました。

最初の面談で担当トレーナーが言った言葉は今でも忘れられません。「田中さんのような20年以上の実務経験と管理職経験を持つ人材を求めている会社は必ずあります。今までのアプローチを変えてみましょう」

自分の価値を再発見する

ライフ・シフトラボでは、まず私自身の棚卸しから始めました。長年当たり前のように行ってきた業務や、培ってきたスキルを一つ一つ書き出していきます。

「これは誰でもできることです」と思っていた経験が、実は市場価値の高いスキルだったことに気づかされました。特に、大規模プロジェクトの管理経験や、部下の育成、クライアント対応などは、年齢を重ねたからこそ身についた貴重なスキルだったのです。

また、応募書類の書き方も大きく変わりました。「長年の経験」を漠然とアピールするのではなく、具体的な成果や数字を示し、それがどう企業に貢献できるかを明確に伝える方法を学びました。

転職活動の変化

専属トレーナーのサポートを受けながら、転職活動のアプローチを変えました。

  1. 年齢ではなくスキルと経験で評価してくれる企業を厳選
  2. 経験豊富な人材を求めている中小企業や成長企業にアプローチ
  3. 面接では「即戦力として活躍できる」点を強調
  4. 柔軟な働き方や給与条件についても前向きな姿勢を示す

このアプローチに変えてから、面接に呼ばれる確率が格段に上がりました。以前は「お祈りメール」の連続でしたが、今度は「次の面接に進んでください」という返事をもらえるようになったのです。

新しい職場での再出発

転職活動を始めてから4か月後、ついに内定をいただきました。教育関連のIT企業で、学校向けシステムの営業マネージャーとしての採用です。前職よりも年収は若干下がりましたが、働き方の自由度は格段に上がり、何より「自分の経験が求められている」という実感があります。

入社から1年が経った今、私は新しい環境で充実した毎日を送っています。若いスタッフとのコミュニケーションは新鮮で、彼らから新しい知識を学ぶことも多いです。一方で、私の長年の経験が問題解決やクライアント対応で役立つ場面も多く、お互いに良い相乗効果が生まれています。

50代転職を成功させるためのアドバイス

この経験から、同じように50代で転職を考えている方に伝えたいことがあります。

  1. 年齢を障壁ではなく、強みとして捉え直す
  2. 自分のスキルと経験を客観的に分析する
  3. 若手とは異なる「即戦力」「安定感」「人脈」をアピールする
  4. 柔軟性を持ち、働き方や条件にも妥協点を見つける
  5. 専門のサポートを受ける(一人で悩まない)

特に最後の点は重要です。私の場合、ライフ・シフトラボ転職コースとの出会いが転機となりました。専門家のサポートを受けることで、効率的かつ効果的に転職活動を進めることができたのです。

50代での転職は確かに簡単ではありません。しかし、不可能ではないことを私の経験から伝えたいと思います。人生100年時代、50代はまだまだ現役。新しい環境で自分の価値を再発見する喜びを、ぜひ多くの方に経験してほしいと思います。

【シニア転職が難しいと感じたら】ライフ・シフトラボ転職コースで人生の再設計を

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